ラハマジュン

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今年の夏、家族でトルコに行く機会がありました。
まだラマザン(断食:英語では「ラマダン」)が始まる前から2週間のトルコ滞在でした。

私たちが滞在したところは首都アンカラやイスタンブールから距離のあるエーゲ海に面した小さな街でした。
特に遠出もせず、その街近辺で泳いだり散策に出かけたりしました。

トルコ国内を色々と旅行したわけではないのでまだまだ知らないことだらけですが、私たちが滞在した町はとても静かでトルコの人たちも優しく、息子達はよく自分たちが行くビーチに来ていたトルコ人3兄弟と仲良くなり、網で魚を捕まえたり、おやつのリンゴを分けてもらって一緒に食べたり、砂浜で一緒に遊んだりと楽しい時間を何度も過ごしていました。
トルコでは中学校で英語を習うらしく、13歳のお兄ちゃんと片言の英語でコミュニケーションをとり、6歳と8歳の弟たちとは身振り手振りで意思疎通していました。

過去を思い起こすと、南米からの移民の子供たちと言葉が通じずとも仲良く遊んでいた息子達でした。(長男はアメリカ生まれでアメリカ育ちにも関わらず3歳まで英語が話せませんでした。そして仲の良かったお友達はスペイン語しか話せなかったのです。)
子どもには国境がないんですよね。

私にとってはこれが初めてのトルコ入国だったのですが、長く奥深い歴史があり、国が丸ごと遺跡かと思うほどにたくさんの紀元前からの歴史的建物が残っていて、国自体がそれらの保存に力を入れているようでした。

食べ物も時期が夏ということで、新鮮な野菜や果物が店頭に並び、種類豊富なオリーブやナッツもとてもおいしく頂きました。
エーゲ海産の魚介類も新鮮で、人々の食生活も健康的であることがうかがえました。
ただ、スイーツ系はすごく甘いものが多かったです。

2週間のトルコ滞在を終えて、アタチュルク空港でのテロやクーデターが始まる前にアメリカに戻ってきましたが、国内情勢が安定すればまた将来訪れてみたい国の1つとなりました。

さて、また前置きが長くなりましたが。。。

我が家の長男(9歳)がトルコ滞在でレストランで決まって食べていたもの、それは「ラハマジュン」という薄いピザのようなものでした。↓

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このラハマジュン、レモンやヨーグルトをかけたりトマトやクレソンなどを中に入れて巻いて食べます。
これが本当においしいのです。

これをトルコで大変気に入って食べていた長男、アメリカに帰ってきてからも食べたいと言っていました。
でも、なかなかトルコ料理店なんて大都会に行かないとないもので、。。。

長男(9歳):「僕はラハマジュンが食べたい。」

私:「車を2時間近く走らせないとトルコ料理店なんてないよ~。」

長男:「うーん、でも食べたいーーー。 じゃあ、作ろう!」

私:「作るの?どうやって?」

長男:「インターネットで調べてみよう。」

ということで、長男と一緒にYouTubeでイスタンブールでシェフをしている人がラハマジュンの作り方を教えている動画を見たり他のシェフの動画を見たり、トルコ人主婦が家庭で作っている動画などを見比べて、長男はしばらく研究していました。
アメリカの薄いピザ生地よりももっと破れそうなくらい薄くするこねないといけないので、その伸ばし方をよくYouTubeで観察していました。

その後、今度はラハマジュンの生地のレシピ探しです。
レシピは基本的にどこのサイトも同じだったのですが、出来上がる生地の量が多く、それを半分に計算しながら混ぜていました。
分数の計算も「二分の一の半分」や「四分の一の半分」など複雑なものを一緒に考えました。
計量カップを使いながらなので、分数の計算も割合とわかりやすかったです。


何せ、急に「やりたい!」と思い浮かぶことが多いので、大体冷蔵庫の中のもので代用することが多いのですが、ラハマジュンの上のソースもトマト切って煮るところから始まり、牛肉のミンチの代わりに七面鳥のミンチを使い、ハーブやスパイスも代用したものが多かったです。

そして、トルコのレストランで見たように自分で生地の上にソースを塗って、オーブンに入れて焼きました。

が! もちろんハプニング発生。。。


オーブンが壊れうまく焼けず、最後にはフライパンにも手伝ってもらって焼くことになりました。

出来栄えは上の写真のようにパーフェクトではありませんが、我が家の冷蔵庫にあったトマト、レモン、そしてレタスを挟んで食べたらとてもおいしかったです。それが、その日の夕食になりました。
(手伝うことと食べることに夢中になって、写真撮るのを忘れてしまいました。気づいた時には時すでに遅しです。)


後日長男が再度ラハマジュンを作りたいと言い出し、生地は同じレシピと分量で、ソースは少し変えて作っていました。
前回オーブンで失敗したので、外のデックの上にあるグリルで焼いてみたいということで、グリルで焼いてみました。
これが大成功で、パリパリのおいしいラハマジュンが出来上がりました。
そして、これはランチになりました(笑)


我が家では子供たちが何か料理をしたいというと、私の心の中では「えーっ、今?時間がない」「さっきキッチン片づけたばかりなのに~」という気持ちを押し殺して、「何を作るの?」「何が必要なの?」と聞くことにしています。
(でもたまに本音が出るときもあります、「今ちょっと時間がないから、あと1時間してからでいい?明日でいい?」とか)

昨日も、朝学校に行く前に長男が私が作ったスクランブルエッグを食べてたんですが、

長男: 「あ、もうちょっとスクランブルエッグ食べたい。お代わりある?」、

私:「ないよ~、しかも今はランチを用意しているからお母さん(私)は作る余裕もない。ごめん。」

長男: 「じゃ、僕作る。すぐできるから。」

と、スクランブルエッグのお代わりを自分で作り、それをみた次男も「僕も作りたい」と作って食べていました。
(長男も次男もスクランブルエッグは自分で何度も作ったことがあります。卵を割るところからすべて本人たちに任せますが、ガスコンロなので火の取り扱いだけはまだ私が一緒にします。)


話が長くなりましたが、こうやって「自分で作りたい」という気持ちは彼らが小さいときから大事にしています。
長男が1歳の時もよくハンバーグをこねてもらったり、お米をといでもらったりしていました。ま、遊んでいるだけですね。
我が家の娘(3歳1か月)は餃子の皮包みとアイスクリームと表皮を元から作る雪見大福づくりが大好きです。



最後に長男のレシピの走り書き↓

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